立教174年こどもおぢばがえり開催中 「信者詰所」(8月3日記)
7月26日に開幕した「立教174年こどもおぢばがえり」には、国内はもちろん海外からも大勢の子供たちが帰参する。
期間中、子供たちが宿泊するのは、親里に立ち並ぶ信者詰所。
200カ所以上あるこの詰所で、子供たちは寝食を共にし、団体生活を通して、「生きるよろこびを味わいます」「ものを大切にします」「仲良くたすけあいます」の三つの約束を学んでいる。
◇
各詰所では、帰ってきた子供たちを楽しませようと、それぞれに工夫を凝らしている。
なかには、詰所内に大きなすべり台を設置したり、“屋台村”を設けて、子供たちの大好きなものを用意したりしているところも。
こうした詰所での催しなどを通して、引率で帰って来た大人も、子供とともにおぢばの夏を楽しんでいる。
◇
また、今年の「こどもおぢばがえり」には、東日本大震災の被災地からも、大勢の人々が参加している。
その中、浅草詰所・深川詰所に宿泊したのは、宮城県気仙沼市の子供たち、そして崎浜地区と鮪立地区の「大漁唄込保存会」の一行。
「大漁唄込保存会」は、今回のおぢば帰り、そして気仙沼市での復旧に尽力した天理教の活動に対し、お礼の気持ちを込めて、伝統芸能「大漁唄込」を披露した。
気仙沼市の無形民俗文化財にも指定されているこの「大漁唄込」は、340年近く続く漁師唄。感謝と喜びを現した勇壮な歌声に、詰所関係者の手拍子があいまって、あたりは温かな空気に包まれた。
(8月3日記)