九州豪雨の被災地へ 災救隊の出動相次ぐ(7月18日記)
活発な梅雨前線の影響で6月末から記録的な豪雨に見舞われている九州北部。各地で河川の氾濫や土砂崩れなどが相次いで発生し、これまでに死者29人、行方不明者3人が出るなど、被害は拡大している。
こうしたなか、災害救援ひのきしん隊(=災救隊・田中勇一本部長)では、刻一刻と変化する被災地の状況把握に努めるとともに、懸命な復旧活動を繰り広げている。
(7月18日記)
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7月3日から4日未明にかけて、断続的に激しい雨が降った大分県。中津市の一部の区域では、3日朝の1時間の降水量が観測史上最多となる91ミリを記録。氾濫した河川の濁流が町へ押し寄せ、同市と隣接する日田市の床上・床下浸水の被害軒数は計2800棟に上った。
大分教区隊(阿南雄二郎隊長)は、6日から8日にかけて大分県中津市へ、11日には日田市へ、それぞれ出動した。
作業内容は、民家などへ流れ込んだ土砂の除去や、“災害ゴミ”の搬出など。期間中、駆けつけた隊員は教友有志を含めて延べ146人に上った。
[隊員たちは、濁流によって運ばれてきた大量のゴミや土砂を搬出した(7月7日、中津市耶馬溪町で)]
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一方、九州ブロックでは17日から7日間の日程を組み、11日から14日にかけて発生した「九州北部豪雨」被災地の一つ、熊本県阿蘇市で復旧活動を展開している。
これは、14日に現地入りした田中本部長が、佐藤義興・阿蘇市長から出動要請を受けたもの。隊員らは18日から、県道に横たわる流木の除去などに当たっている。
[猛暑のなか、道路に堆積した土砂を運び出す隊員たち(7月18日、阿蘇市で)]