熊本地震 災救隊出動から1カ月 25教区隊延べ3000人実動
最大震度7を2度観測した「平成28年熊本地震」。住宅被害は7万4000棟に及び、いまだ生活再建のめどが立たない約1万人が避難を余儀なくされている。天理教災害対策委員会では、地震発生直後から迅速に対応し、災害救援ひのきしん隊(=災救隊、長野吉晴本部長)を熊本県益城町へ派遣。第1次隊の出動から5月20日で1カ月を迎えた。
4月20日に出動した第1次隊は、同町災害ボランティアセンターの立ち上げを支援したほか、被災家屋の屋根のブルーシート張りや、周辺の瓦礫撤去などに従事した。
第2次隊(4月27日~30日)に続き、5月2日から20日にかけて、第3次隊から8次隊まで順次出動。引き続き、住民の要望に応える活動を展開した。5月20日に出動した第9次隊以降も活動を継続している。
一方、地震による被害に見舞われた大分県でも4月22日、同県由布市の要請を受けた大分教区隊(佐治義信隊長)が市役所へ飲料水を運搬したほか、被災教会の復旧作業などを行った。
5月20日現在、被災地へ駆けつけた出動教区隊は、本部隊、おやさと隊をはじめ、熊本、福岡、長崎、佐賀、宮崎、鹿児島、奈良、大分、大阪、山口、和歌山、島根、岡山、鳥取、兵庫、愛媛、高知、広島、京都、徳島、香川、福井、三重、長野、滋賀の25教区隊。延べ2883人(熊本教区婦人会員154人を含む)が救援活動に力を尽くした。
なお、益城町のボランティアセンターに寄せられた作業要望書のうち、災救隊が対応した件数は、瓦礫撤去84件、ブロック塀解体66件、屋根ブルーシート張り147件、家屋内整理180件に上っている。
(2016年5月20日記)
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